2017年4月25日

今治市の協力隊でピザ教室

この4月から今治市には8名の地域おこし協力隊が新たに着任しました。

私と同期2人(ロッキー、涼くん)が大三島に来た当初は何も分からず、毎日新鮮で新しい発見があって、はじめの1ヶ月、2ヶ月がとても長く感じていました。でも、気がつけば最終年の3年目になっていて、こうして新任協力隊を迎えて自分の取り組みを紹介したり、島を案内したりしているのですから、不思議なものです。

今治市にやってきた協力隊員はみんな個性が強く、特技を持っている気がします。今回実施したピザ教室は、そんなみなさんの魅力を存分に感じられた会でした。

写真と動画は、今治市岡村島にいらした吉井さんが撮ってくれました。
吉井さんの写真、好きです!


地域おこし協力隊をやっていると、地域イベントでピザを焼いたり、薪窯を使ったりする機会が多いので、今回はそんな地域イベントに備えて、ピザ生地の作り方、薪窯の使い方を勉強しました。

まずはボールに、粉と塩と水とイーストを入れて混ぜていきます。
通常、自分が作るピザ生地は1次発酵を低温で20時間くらいするのですが、今回は時間もなかったので、イースト多めに入れて、生地を作りました。

準強力粉:500g
ぬるま湯:300g
塩:15g
ドライイースト:7g
モルトパウダー:ひとつまみ

この分量で200gの生地4枚分です。
準強力粉は、江別製粉の北海道産ERを使いました。

ボール内で生地をまぜてある程度まとまったら、捏ね台に生地を移してこねていきます。


15分位は頑張ってこねます。あまり力を入れすぎず、リズミカルに捏ねるタイプです。

はじめて自分が生地を捏ねている動画をみましたが。。女性的な手ですね。
髭にメガネだけど、こんな感じの細い手で捏ねているのかと。。。嬉しい気持ちになりました、笑。



捏ね終わったら、発酵器に入れて28度で1時間半ほど、発酵させます。
その後、分割して、丸めて、1時間ほど2次発酵をとります。

2次発酵が終わったら、ピザ生地を伸ばします。


生地の伸ばし方は、本当に色々とありますし、これ↑が正解というわけではないのですが、僕はこの方法がやりやすいです。



200gの生地なので、30cm位まで淵を少し高くして伸ばします。


そこに、自家製のトマトソースをたっぷりとのせていきます。


好きな具材をのせて、最後に生卵を割ってのせます。
焼きあがったら、半熟卵を全体に広げて、完成です。


半熟卵と、熱々のチーズが合わさって、美味しいピザの出来上がりです。



1つ目を作った後は、参加した15名がそれぞれにオリジナルのピザを作って焼きました。


窯の管理をしてくれているのは、大三島町協力隊2年目の森君です。
地域イベントでピザをいっぱい焼いているので、窯の管理はプロフェッショナルです。
安心して任せられます。


ピザ生地を投げて、上手に生地を伸ばしているのは、カメラマンの吉井さんと同期で岡村島にやってきた加藤さん。超お洒落で、この人は何かやってくれそうな雰囲気をムンムンに醸し出しているナイスガイなのです。

見た目がすごく若くて完全に年下だ(30歳くらい)と思っていので、「加藤くん!」なんて呼んでいたのですが、後日3歳年上の先輩であると知りました。。。失礼をお許しください。


料理が得意ということで、あっという間にスパイシーな手羽先のカレー焼きを作ってくれました。薪窯で焼いこともあり、超ジューシーで美味しかったです。


今回は普段はやらないオーブン料理を色々と作ってみました。

前からやりたいと思っていた、真鯛の塩釜焼き!

大島に新任した山崎さんは板前さんの経験があるということで、レシピをみることなく、あっという間に塩釜を仕込んでくれました。

塩に卵白を混ぜて、成形して、窯で焼き上げるのですね。。。



鯛のお腹に旬のたけのこと、鯛の卵を仕込んでおくところが流石です。

外側の塩は丸こげになりましたけど、鯛はしっとりして、塩気もちょうどよくて美味しかったです。
これは地域イベントでやっても喜ばれると思います。



今回はピザ生地を20枚、用意していたのですが、お腹がいっぱいになり3つ余りました。
これは、パンのように最後に焼きました。

成形後すぐにやいたので、2次発酵不足ということもあり、クープを深く入れました。


自分は食べていないので、味は分かりませんが、窯に入れていたことを忘れるという失態を犯し、カッチカチになってました、汗。


ピザ教室が終わった後は、同期2名の取り組みを視察しました。


上浦支所の同期、轟さん(ロッキー)です。薪窯作りを手伝ってくれた仲間です。

彼は最近、愛媛新聞に取り上げられました。良かったらこちらを見てください。


島で増え続けている竹を伐採して、微粉末状にして発酵させ、土壌改良剤として活用できるように研究を進めています

もともと阪大で研究者をしていたので、活動をはじめた当初からしっかりとデータを取って竹パウダーの研究をしていました。自身が立ち上げた市民団体「多々羅かぐや姫」で代表を務めながら、竹パウダーの活用を着実に進めています。



草刈機のチップソーを重ねた機械を使って、竹パウダーを製造していきます。

これを導入する前は、ひたすら何時間も、手で振るいをかけて、竹を粉にしていたので、本当にロッキーの取り組みには頭が下がります。


続いて、猪骨ラーメンの活動拠点となっている猪の解体施設を訪問しました。



解体や捕獲のための道具を前に、大三島の有害鳥獣駆除の取り組みを同期の涼くんが説明してくれました。

どこの地域でも、猪の駆除やその活用は課題になっているので、みんな真剣に話を聞いていました。

涼くんの猪骨ラーメン情報はこちらからどうぞ。
2018年に大三島でラーメン店をオープン予定ですので、みなさん応援してください^^


協力隊着任から私たちは2年が経って、同期がそれぞれにやりたいことを形にしていて、本当に励みになります。今回新たに今治市にやってきた協力隊員と2-3年目の私たちがポジティブに影響しあって、実りある取り組みがこれから展開されることを心から願っています!